おおさかとなおしま(なおしま編)

旅から旅へ、あらしのコンサートの翌日から直島へ行った話。


前夜、京セラドームのステージの上の5人の後ろ姿を見て「うわぁ!私もう島いきたくない!」などと思ってしまったけど、行かねばならぬ。すぐにまた楽しい思い出を上から重ねてしまうのが惜しくても行かねば。ということで。うちわペンラおしゃれ靴充電器とかさばる荷物をぜんっぶホテルから自宅へ送り返して身軽になり「…あいばくんまじてんし…」と喫茶店でとろーんとした後大阪駅でお友達と別れ、ここからは1人旅。まずは島へ渡る前に香川で一泊。

うどん県に行く前になにわでそばをたべておかねば…

途中でこういうのを撮ったりしつつ…

夕暮れ時に橋を渡る

香川は朝から雪が降ってたほど寒くて…
夜はガタガタ震えながら駅近くのうどん屋さんに行って、ショッピングセンターで耳当て買うたよ。そして綿密な翌日の鑑賞スケジュールを決めた後、調子に乗って泡風呂でたっちみーなうな気分になってみた…。


翌日。いよいよしゅっぱつですよ!おくさん!
香川港からフェリーに乗り…島へ近づいてゆくと窓の向こうに赤いかぼちゃが。とうとうここまでたどりついた…やってみたらなんとかなるもんです。船から島へ上陸する前のわくわくったらたまんなかった!港と名のつく所に溢れてるあのどきどきする感覚ってなんでしょうね。

しかし上陸を喜んでのんびりしてる場合じゃない!バスが出る前にあそこで写真を撮らなくては!

・・・・赤かぼちゃ!
ここにある存在感がはんぱじゃなく、お天気も良かったから青い空と赤のコントラストがきれいだった!中に入って通りすがりの人にお願いして写真撮ってもらいました。


(撮影の参考資料)


ベネッセハウスに泊まるので、宿泊者専用バスをフルに活用してベネッセのおすすめ鑑賞コースを効率よくまわってきました。ふっと景色を見ると海、山、島。気持ちがよかったなぁ…。ひさしぶりに美術作品を見に行くからすっと入っていけるかどきどきしていったけど、全然!どれも面白くて胸にすっと飛び込んでくるものばかりでとにかく嬉しかった。(どんだけすさんでたんだ…)この場所のための作品と作品のための場所っていうのをたくさん見られて贅沢な時間を過ごしました…。ホテルのそばに黄色いかぼちゃがぼん、とあったり。野外作品さがして歩いたり。安藤建築に泊まって1人でワイン飲んでディナーもしたしね。家プロジェクトをぐるぐるまわるの楽しかったなぁ!住宅街の中だから地図持ってても迷うの(笑)地中美術館の展示はすごい緊張感が漂ってて感動した。別の空間にいるみたいでほんっとにきれいだった。たぶんね、口あいてたよ。ふわーって。


あとね、おととしの夏に出たCasaBRUTUSの直島特集号でさくらいくんが訪ねた場所は…とりあえず確認してきた。“きみになりたい派”には彼が見たのと同じ風景を見る事が至福のひとときだったりするんですねこれね。どこにいてもいつもポケットにはヲタ心をしのばせています。よろしくどうぞー。

家プロジェクト



杉本博司さん設計の「護王神社」。ガラスの階段を下の石室から見ると上から差しこんでくる光がきれいでおもわず息をのんだ。今年は皆にいい事があるようにお参りしてきましたよ。


前から見るのを楽しみにしていた安藤忠雄設計、タレルのBackside of the Moonが鑑賞できる「南寺」。何も見えないまっ暗闇の部屋の中に入ってしばらくするとじわりじわりと目の前に空間が現れてきます。頭ではわかってても、じっさいに見るとその感覚には感動。

「石橋」の千住博さんの絵も素敵だったな…



大竹伸朗さんの「はいしゃ」。かっこいいなぁ。床にコラージュがいっぱい。ずーっとにやにやして見てた。



(…何が見えたのかのぞいてきました)

地中美術館楽しかったなぁ…

安藤さんの建築をね、はじめてがしっと感じたかもしれない。サントリー美術館に行った事はあったりするんだけど…今までで一番ぐっときた。モネの睡蓮の展示が素晴らしかった…入り口の大きさから部屋の壁からあの絵のためのもので、見飽きなかったなぁ。ウォルター・デ・マリアも…圧巻だった。うっは!ガンツだ!って思っちゃったけどさぁ。あと、空いてたから、タレルのオープンスカイから青い空をのんびり眺めてきたよ。ショップのお姉さんと話したら、季節によって作品がまた違って見えて楽しいんですって。素敵な方だったなぁ。ほんとにこんどは違う季節に行ってみたい。いや、行くよ。


ベネッセハウスミュージアム

李禹煥美術館も行ってきましたよ


天秘でごろんと両手広げて寝転んだり…。これ見た事ある場所だななんて思いながら壁にタッチしてみたり…。



李禹煥はCasaの表紙だったね)


ベネッセハウス泊まってよかった…。美術館に泊まるって面白い経験できたなぁ。1人ディナーの後にふらっと杉本さんの作品見に行ったり、ぼんやり海を眺めたり、テレビがないから部屋に置いてあったアート本を読んでのんびりすごしたり、インテリアも機能的で素敵でしたな。部屋にあった本に安藤さんが直島のプロジェクトを始めた時の話が載ってて面白かったよ。あの本買ってこればよかったな…。すごく素敵な言葉があって、何度も読み返したかったんだけど。そうそう…お風呂に置いてあるTHANNの香りにはまって後でシャワージェル買っちゃったり相当物欲も刺激されました。(…さくらい家がテレビのないホテルに泊まった話を聞いてからベネッセにしたんじゃ…ないからねっ!笑)


わたしの泊まったパーク棟 外に出ると隣の部屋がまるみえなのだ



美術館だから部屋には作品も



ダブルベッド独り占め…!



テラスレストランから夜景が…みえねんだ…(夜だから自分がガラスに映るだけ 笑)ごはん美味しかったです。ワインも飲んでちょうきもちよかった。




この風景を見てたんだなって思ったりしながら散策…。




惜しかったのはI♡湯に入って来れなかった事かな。こんどはあのお風呂はいりたい。


本村のうちわ屋さんに聞いた話では、来年芸術祭があるそうなので、その時にでもまた行けたらなぁと思っております。また行きたくなるっていうのは納得。時間で変わっていく風景を見てるだけでも楽しかった。ほんとはもっといっぱい書く事あるの。楽しすぎて!でも終わらないからこの辺りで…。

行く前はバッタバタだったけど、いい刺激になった旅行でした。見たものから受けたものも大きかったけど、旅の間にそのきになれば時間無くても大丈夫、まだまだガンガン動けるって前向きになれた。行けて良かった。